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最終更新日20/09/24

コラム

コラム423

ハザードマップ

   私の住んでいる場所で去年台風19号で洪水被害があちこちで発生しました。

近くの夏井川が決壊して水害被害が出ましたが、ハザードマップで浸水エリアに該当していたのは住み始めた頃から知っていましたが10年以上住んでいて何も起きませんでしたので水害に対しての危機感がありませんでした。

水害を経験する事で住む場所による水害を気にするようになったのですが水害のエリアでも被害の差があり僅かな地面の高さで水位による差が違うようです。

洪水が高さ3、4メートルの水位で流れてきたら殆ど一緒でしょうが1メートルの高さだと数十cmの違いで床上床下の差が発生するので被害に差が出ます。

ただ、今まで住んでいたエリアは河川の土手よりも平地が低い(3、4メートル)ので最悪土手と同じ高さまで水没すると判断して場合、エリア内で被害に遭わない場所は無く、対策するなら引っ越すしかありません。。

今年になってから市のハザードマップが新しくなったのですが今までと違って 水没しないエリアまで広範囲が水没するように変わっていました。

安全なのは高台か山だけで平野部は全滅のような状況、水害基準が1000年に一度の大雨との事ですが現実的にもうちょっと身近な例にしてほしい気もしますが最近の雨の降り方が想像できない為でしょう。

聞いた話では長雨の降った九州の豪雨量から試算しているらしいです。

もはや降水量を予測できない気がします。「まずは避難しろ」と言う事なのだと思います。

しかし、多くの避難所が水害のエリアが多く避難先すら余りありません。避難先でのコロナの影響も怖いですし。

今回の河川の決壊した場所は川のカーブしている外側によるものが殆どで、真っ直ぐな場所の土手では起きておらず河川が蛇行して入ればそれだけ外側の土手がストレスを受けるので決壊が起きやすいと言う事になります。

水害にあった住宅地も元々は田んぼや畑の調整空域で河川の氾濫時に貯水の役目を果たすような場所に家が増えた事がそもそもの原因の一つです。

人の住む場所がなくて山を切り開いたり、畑をつぶして住宅地になっている場所は田んぼなら水害、山ならば土砂崩れが 起きやすい場所という所が多いです。

現在、水害後の浸水した住宅の取り壊しがあちこちでしており、その殆どは建て直しではなく売地や空き地になっています。

やはり水害の場所から立ち退く人が多く、再建する場所を変える人が多いと言う事でしょう。

一度水害が起きた場所で再度水害が起きない保証は在りません。私が住んでいた場所は水害が起きてから過疎化が進んでいます。

しかし、この場所も20年前にも洪水が発生しており、その後人が増えた事から数年水害が起きなかったらまた人が集まる気がします。

だからと言って水害や自然災害から安全に住める場所は限られて場所がありません。

自然災害が起きやすくなっているので今までは被害が無くても今後起きない保証も無く天災は運任せなのでどうしようもありません。 

今年も台風の進路が気になります。

写真は好間川の決壊した土手です。

土嚢で応急処置していた頃の写真です。現在はコンクリートで補強されています。

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